文庫から単行本への移行
ずっと昔からですが、出版の通例として
単行本で出版 → 数年後に文庫
というのがひとつの流れとして存在しています。
最近ではこの間にノベルズ版があったり、文庫版が移籍して改版されたりと、1つの本が何度も出版されることも珍しくありません。
そんな中で、珍しく文庫で発売されていたものが単行本としてリリースされる、ということがおきます。
オリジナルは、2004年に発売されたライトノベルの文庫本です。
富士見ミステリー文庫という、お世辞にも一般に知られているとは言えないようなレーベルで発売されたため、最初は静かなスタートでしたが、その後口コミやネットで評判になり、一部ではかなり有名なタイトルになっています。
その後、作者の桜庭さんが[AA]少女七竈と七人の可愛そうな大人や[AA]赤朽葉家の伝説などで一般書籍でも注目されるようになったこともあり、一般層にもアピールできそうな単行本の形でのリスタートとなったのではないでしょうか。
文庫版が出たときも「これで表紙を適当な風景写真にして単行本にしたら、いいとこいくんじゃないの?」なんて言われてましたし、この売り上げはちょっと興味深いところです。
文庫版、かなりボロボロになるまで読んだけど、これ買いなおしは悩むところだなあ…
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