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のまネコとインスパイヤ

このところ話題になってる問題で、のまネコというのがあります。
2ちゃんねる他で多用されているアスキーアートの猫"モナー"によく似たキャラクターをavexが改変してオリジナルの"のまネコ"としてキャラクターグッズを製作・販売しようとしているとのこと。これに対してネットを中心に反発を食らっているそうです。

これに対して、avexは次のようなコメントを発表。

http://ecweb1.avexnet.or.jp/sa4web/050908noma.htm

『■のまネコ著作権について
当社製品に使用されているキャラクター「のまネコ」は、「のまネコ」の著作権を管理する有限会社ゼンと商品化契約を締結した上で使用しております。
「のまネコ」は、インターネット掲示板において親しまれてきた「モナー」等のアスキーアートにインスパイヤされて映像化され、当社と有限会社ゼンが今回の商品化にあたって新たなオリジナリティを加えてキャラクター化したものですが、皆様において「モナー」等の既存のアスキーアート・キャラクターを使用されることを何ら制限するものではございません。
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

有限会社ゼン http://www.e-zen.info/
エイベックス ネットワーク株式会社 2005年9月8日』

さて、この文章を読んでどう思うか。あたしは正直不快でした。以下、avexの言い分につっこみ。

・のまネコはモナー等にインスパイヤされてavexとゼンがキャラクター化した
 模写して表情を変える程度の違いしかないように見受けられます。
 この人たちにとっては、怒った顔のペコちゃんは別キャラクターになるんでしょうか。

・のまネコの著作権は有限会社ゼン保有している
 まず前提として、のまネコのデザイン的な新規性をあたしは認めていません。
 つまり、現存する作者不詳の著作物である、という考え方です。

 ちなみに、作者不詳だからといって著作権をとっていいということにはなりませんね。
 音楽企業のavexですから、そっちに例えてみましょう。

 作者不詳の童謡や民謡なんてのはごろごろしています。こういうのは、歌い手や地域によって微妙に差異があったりもするんですが、基本的には同じものとして扱われます。
 もし仮に、こういう曲にインスパイヤされたと主張する、微妙に違うだけの曲をオリジナルとして発表したらどうなるんでしょうか。その場合、あくまでも民謡なり童謡なりの1バージョンとなるんではないでしょうか。これに対して編曲者としてクレジットされるならともかく、作曲者というのはちょっとおこがましいのではないですかね。今回の有限会社ゼンの行った行為は、この作曲者になろうとしているところが問題です。

・既存のアスキーアートの使用を制限するものではない
 これが最悪。横からしゃしゃり出て、あたかも自分たちが制限できるのにしないからAAを自由に使っていいんだ、みたいな論を振りかざしてます。なにより『既存の』。つまり今後作成されるAAは制限を加えるつもりだ、ということですね。なにこれ。

となります。
一番いやらしいのは、avexが何かあったらゼンとわた氏に責任を押し付けようとしてるとしか見えないところです。姑息ですね。

ちなみに、有限会社ゼンはどうやらこのためだけに急遽矢面にたたされることになったダミー会社のようですね。その住所に実在するのかもあやしい、という話もありますがどうなってるんでしょう。住所、といわれるのはわかっているし、あたしも土地勘のあるあたりなので、今週いっぱい進展ないようならせめて会社の実在くらい確認してみようかな。


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